2010年8月30日月曜日

樹齢300年の大ケヤキ伐採 記事/ちばとぴ

倒木の恐れがあったため伐採された大ケヤキ=18日、さいたま市 



記事引用元/ちばとぴ

さいたま市浦和区の旧中山道沿いにあり、樹齢300年とも伝えられる大ケヤキが20日、倒木の恐れがあるとして伐採された。江戸時代には旅人の目印となり、地元では「神木」として長く愛されてきただけに、市民からは「寂しい」と惜しむ声が上がっている。


大ケヤキは、JR与野駅に近い十字路の交差点にあり、高さ約12メートル、幹回りは約6メートル。

市によると、老齢化で内部が腐食し、以前から倒木の恐れがあるとの指摘があった。ワイヤで固定していたが、3月に鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の大銀杏が倒木したため、安全に配慮して伐採が決まった。

伐採作業は、19日深夜から20日未明にかけ、交差点の一部を通行止めにしてさいたま市が実施。この大ケヤキから採取した種から育てた苗木が同駅近くに植樹されており、市民の思いを受け継ぐ。
近くの青果店の女性(69)は「生まれてからずっと見てきたので寂しいが、安全のためなら仕方がない」と話した。

守りたいものがあります。

一本のけやき、そこにまつわるたくさんの物語/潰えて消える昔の今日、次々に上塗りされてはいく歴史、でも私たちはその一つ一つの足跡の上に立っている。どこかの駅へ降り立った時、見渡した中に見える風景は、どれも建てられた時代も想いも違い、まるで何百年の歴史を凝縮した絵と変わりないと思います。もう消えてなくなってしまった一本のけやき、そしてそこから派生したたくさんの物語、それを私たちは追っていき、紹介していきたいと思います。なぜならそれが、この駅から見渡した風景の一部でもある、私たちの守らねばならない文化でもあるからです。