倒木の恐れがあったため伐採された大ケヤキ=18日、さいたま市 |
記事引用元/ちばとぴ
さいたま市浦和区の旧中山道沿いにあり、樹齢300年とも伝えられる大ケヤキが20日、倒木の恐れがあるとして伐採された。江戸時代には旅人の目印となり、地元では「神木」として長く愛されてきただけに、市民からは「寂しい」と惜しむ声が上がっている。
大ケヤキは、JR与野駅に近い十字路の交差点にあり、高さ約12メートル、幹回りは約6メートル。
市によると、老齢化で内部が腐食し、以前から倒木の恐れがあるとの指摘があった。ワイヤで固定していたが、3月に鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)の大銀杏が倒木したため、安全に配慮して伐採が決まった。
伐採作業は、19日深夜から20日未明にかけ、交差点の一部を通行止めにしてさいたま市が実施。この大ケヤキから採取した種から育てた苗木が同駅近くに植樹されており、市民の思いを受け継ぐ。
近くの青果店の女性(69)は「生まれてからずっと見てきたので寂しいが、安全のためなら仕方がない」と話した。